OEM商品の仕入先探しの7つのポイント みなさんが新たにOEM業者やODM業者を探すときはどこをポイントにしているでしょうか。 特に初めてモノづくりをする場合には、価格、品質、サービス、実績、、、何をポイントにすれば良いかわからず、仕入先業者探しに苦労されている方も多いかと思います。 今回はOEMの仕入先業者を探すうえでのポイントを7点ご紹介します。 ポイント① 生産実績は十分か 希望商品がある場合には、まず仕入先業者がその希望商品、或いは類似商品を過去に生産した実績があるかどうかは重要なポイントとなります。 希望商品の専門業者、または生産実績があれば、生産上の注意点なども把握しており、比較的安心して生産を任せられます。 また、過去にどのような企業の商品を生産しているかも重要なポイントとなります。 誰もが知っているのような大手企業のOEMは、最近では品質面など高い基準を設けていることが常であり、品質面や与信面でも一定の安心材料となります。 ポイント② 価格と商品のバランスは取れているか まず複数社の相見積もりを取ること、そのうえで見積り価格と商品のバランスがとれているかどうかが重要となります。中には商品単価は高くないのにサンプル代が非常に高額だったり、校正サンプル提出が出来ない、生産日数が非常に長い、価格は安いけど不良品が多い、など、必ずしも他社との相見積もりで商品単価のみで判断せず、総合的に価格とその他サービスとバランスが取れているかが重要となります。 また、出来るだけ工場と直接もしくは直接貿易をしている仕入れ業者のほうが、間に何社も入ることがないので連絡もスムースであり、もちろんお見積り価格も安価となります。 ポイント③ レスポンスの速さ 特にノベルティのOEM案件などは短納期の場合が多く、仕入れ業者のレスポンスが悪いとその分だけ納期を圧迫してしまいます。 連絡が早いことで案件進行をストレスなくスムースに行うことができ、クライアント様や社内への連絡を迅速に行うことが可能となります。 ポイント④ 品質管理体制は十分か 安定した品質の商品を仕入れるのは、工場の製造管理体制と検品体制が非常に重要になります。 資材の受け入れ検査を実施しているかどうか、半製品状態で仕様内容と違いがないか、工場作業場の照度や窓の閉めきり等の作業場環境、工員の服装や私物持ち込みなどの工員管理、良・不良品の明確な区分け、など多岐に渡りますが、ポイント①の生産実績と同様に工場が普段どこのクライアントの商品を生産しているかで、その工場のレベルをある程度推測することも出来ます。 検品体制は商品にもよりますが、個人的には工場内検品だけの仕入先よりも、第三者機関検品を実施している仕入先を優先して選ぶ方が望ましいと思います。 ポイント⑤ 様々なリスクヘッジ OEM商品を生産する際には品質面以外のリスクもつきもので、例えば知らないうちに他社のパテントに抵触する商品を生産依頼してしまっていたり、希望の商品仕様が実は不良やケガのリスクのあるものだったり、ギリギリのスケジュールを組んで納期に間に合わなかったりするケースがあります。 OEM生産実績が長く、多品種の商品を取り扱う仕入業者は、それだけ経験値が高く、生産前にリスクヘッジのアドバイスをしてくれる場合が多いです。 ポイント⑥ サービス体制はどうなっているか 実際に取引をはじめてみないとなかなか分からない部分も多いですが、お見積り段階で校正サンプルや納品前の予備分サンプルを無償提供を提示してくれる仕入先も存在します。 また、スケジュールや品質に対して十分な説明があったり、商品や案件によっては生産前に国内検査機関へ専門試験を事前手配してくれたり等、柔軟なサービスを提供してくれる仕入れ業者を選びたいです。 他に、オリジナル商品は作りたいけど、デザインも商品も決まっていない場合には、OEM業者ではなくODM業者を選ぶことが望ましいです。 ポイント⑦ 仕入先会社との相性 OEM商品を依頼してから納品するまでは案件内容にもよりますが、多くの場合は数カ月を要します。 その間に色々な連絡事項がありますが、実際にやり取りしてみると全然融通が利かないとか、説明が不十分だったり、不親切だと感じることがあるかもしれません。 または、どうしても人間同士なので、担当者さんと相性の合う合わないもあるかと思います。 数カ月の間とはいえ、一緒に良い商品を作るためには、やはりストレスなく連絡が出来る関係が望ましいです。 執筆者 株式会社エスアール企画 企画営業部